*念の為、誰からの依頼でもなく、個人的意見です。
次々と抜け穴発見の報道がされるGoToトラベル/GoToイートキャンペーン。
それに伴い制度設計甘かったのでは? いろいろ急ぎすぎでは? とマスコミ等からキャンペーンを推進している実施主体者の国、事務局批判記事が出ています。
これについて、個人的意見。
・今回のキャンペーンは存亡の危機に追い詰められた事業者(及び日本経済全体)救済の為に準備までの期間が短く、スピードが求められるキャンペーン
—> やろうと思えば、あらゆる抜け道を防ぐ対策もしっかり精査して、通常時に行われる他キャンペーン等と同様に1年くらい準備期間をかければある程度防げたかもしれません。でも今のまったなしの切羽詰まった状況で1年も待ったら次々事業者倒産・自主廃業しますよね?
既に今の段階でも倒産/または表に名前が出なくも「自主廃業」している旅行業、飲食店も多いです。
こちらの統計データを見ると、倒産件数は前年とほぼ変わりませんが(むしろ前年より微減)、統計データに上がってこない廃業件数は急増しています。
倒産したと名前が出ているところが全てではないです。
もうこれはダメだ。と諦めて自主的に廃業したところは「コロナ倒産」として名前は出ないです。
コロナ倒産件数だけ事務的に見ていると見落とすかもしれないです。でも、「自主廃業件数」はすごく多いです。ニュースだけ見ているとこの深刻さは気づかないかもしれません。
ニュースだけ見ていると「倒産」は意外と少ないからもうちょっと踏ん張れると誤解する方もいるかもしれません。でもニュースに取り上げられない現状も多いです。コロナ「倒産」にならないとニュースとしての価値がないからか、あまり報道されていません。
実際に私が昔からよく使っていた宿や近場の飲食店も数多く、倒産ではなく、自主廃業しています。
もうすぐ潰れるでなく現在進行形で、自主廃業に追い込まれています。
こんな状況であと1年近く耐えてね、とは言えません。
広告代理店の内側を知っている立場から言えば、通常は全国津々浦々まで対象の全国規模のこの手の大規模キャンペーンは,人のアサイン、関係機関との折衝、徹底したリスク/問題等の精査 等々 早くても1年くらい準備期間がかかります。
コロナの動きはものすごく速いです。このスピードに対応しようとすると,たった数ヶ月の準備期間では制度を精査する時間もあまりなく見切り発車的な部分が出て、後手後手に回るのも仕方ないと思います。
結果的にコロコロ制度が変わることもあると思いますが、コロナの速すぎるスピードに対応するためにはある程度仕方ないのかな、と思っています。
世界中見渡してもコロナの封じ込めに成功している国の共通点は「対応が素早い」事だと思います。
また制度の穴を事前に徹底的に塞ごうとすると、「これはダメ」的な但し書きが膨大になりすぎて、読んだ人(事業者)も余計に訳分からなくなると思います。
ただでさえ、分かりづらいという声も出ている実施要項、これ以上あらゆるケースを想定して但し書きをつけようとすると実施要項が数十ページになるかもしれません。そうなるとついて行けなくておそらく中小事業者を中心に猛批判が出るでしょう。ニュースの又聞きではなく、実際に馴染みの北海道の民宿の宿主から、制度が複雑すぎてうちはgoto申請するの止めた という生の声を聞いています。
参考
現時点での様々な概要
2008年(平成20年)10月1日に発足した観光庁の公式ウェブサイトです。観光庁の紹介や観光立国実現のための施策などを紹…
政府の観光支援策「Go To トラベル」に参加登録した宿泊事業者が全体の4割強にとどまっていることが観光庁への取材で分か…
あらかじめ時間をかけて完璧な制度を作るよりも、完璧ではないかもしれませんがとりあえず早く始めると同時に問題発生の都度いかに迅速に対応するかが重要だと思います。実施主体の国や事務局などにはそこを期待したいと思っています。
このキャンペーンに限ったことではありませんが、問題が存在するのは普通。問題から目を背けたり隠蔽することなく、いかに適切な対応をするかが重要だと思います。
そしてキャンペーンを盛り上げるためだけでなく、キャンペーン終了後も見据えて次につなげるように経済と感染拡大防止を両立出来るようにうまくやって欲しいなと思っています。
感染拡大防止だけ重視すると自粛期間の様に経済がボロボロになって失業者が増えますし、経済の比重が高すぎると欧米のようになります。経済重視のつもりが感染者あそこまで増えすぎて再ロックダウンに追い込まれると、かえって経済がおかしくなり失業者も増えると思います。100点満点とは行かないかもしれませんが、両立しようとすると日本ではこのあたりが限界なのかなと思います。
自粛期間は失敗だったと言うつもりはなく、いろいろ試行錯誤してやっと着地点が見つかったかなと感じます。コロナは未知との遭遇だから、誰も正解は分かりません。自粛も一つの経験値として良い案配を見いだす一つの経験になったと思います。そういう経験も経てやっとそれらしい着地点見つかったのかなと思います。
厳しい言葉ですが、
後出しじゃんけんで、こうすれば良かった、あぁすれば良かったとあとから批判するのは簡単。
一般人が個人的意見として言うのは自由ですが、責任あるマスコミは後出しじゃんけんでなく責任感を持っていろいろな施策について提言を事前に言っていたのでしょうか?こういう問題が起きているという事実を報道するだけならばありだと思いますが、何も言わずにあとから批判だけするのはどうなのかと。
それを言っていれば批判する権利はあると思います。
しかし、記憶の限りほとんど誰も何も言っていなかったと思います。
会議の場で発言せずに後から文句を言う。それが日本人体質? とにかくその場では相手に不満点を面と向かっては言えないが後から…
コロナ関連の一連の問題は、どういう方向に進もうとしても、それぞれ問題はあります。
様々な問題を踏まえて、ベストな案はないにしても何がベターだったと考えているのでしょうか?
今のやり方が問題ある、,,もちろん100点満点ではないと思いますが、問題があると感じるなら責任ある立場にあるマスコミはきちんと代替案を責任もって提示してこうすればいいとしっかり実名を出し社説などで言うべきです。
匿名で、後出しじゃんけんばかりで、責任ある立場であるにもかかわらず野党精神丸出しで言いたい放題は卑怯だな、と思います。
代替案を出さないで批判だけ書くのは単なる無責任なヤジと同じだと思います。
お上の言うことに批判するなと言うつもりはさらさらありません。
私も問題あると感じるときは過去のブログ記事を見ると分かりますが、きちんと言っています。同時に対案も。
なぜ個人でさえできることが大企業マスコミにできないのでしょうか?
私も新入社員の頃は批判を言いっぱなしで、代わりにどうすればいいという視点もなく、幼稚だったな、と思い出します。
マスコミを見ていると記事などを書いているのはきっといい歳した方が多いと思いますが、やり方が自分が幼稚な新入社員時代の頃を思い出します。今は恥ずかしくてそんなことできませんけどね。。。